模様染め
(染め-T)

模様染め(染め-T)は、浸染と違って、先に固着剤(ソーダ灰)を被染物に染みこませてから、染料液をかけたり塗ったりして様々な柄やデザインなどの模様をつける染色方法で、プレソーダ法とも呼ばれています。
作品がどのように仕上がるか、完成しないとわからないのも染色ならではの魅力。
あらゆる色が生み出せるOWNLY ONEならではの表現で作品づくりをお楽しみください。

手順(共通)

01.Tシャツをお湯ですすぐ

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Tシャツ(被染物)からほこりや糊、仕上げ剤などを落とすためにお湯又は水ですすぎ洗いをします(お湯の場合は40℃〜60℃推奨)。
中性洗剤を2滴ほど入れて押し洗いするとよりムラなく染まります。

02.固着剤をぬるま湯に溶かす
(目安:1リットルにつき約60〜120g

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Tシャツが十分に浸かる量のぬるま湯を用意し、固着剤を入れてよくかき混ぜます。

【目安】
ぬるま湯の量:被染物の重さ✕6〜8倍
 →Tシャツ(200g)の場合、約1.5リットル
固着剤(ソーダ灰)の量:1リットルにつき80〜120g

この固着剤液は密閉容器で常温保存すると約1〜2週間保存できますので、2回3回と再利用ができます。

03.被染物を30分ほど浸ける

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すすぎ洗いしたTシャツを固着剤液の中に最低30分以上浸します。
これにより繊維がアルカリになり染料としっかり結合するようになります。

04.取り出して軽く絞ります

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取り出してから軽く絞って、しっとりと湿った状態にしておきます。
色の境界をにじませたいときはゆるく絞り、逆にはっきりさせたいときは強めに絞ります。
湿った状態はもちろん、一旦干して乾いた状態でも染色が可能です。

04.染めたい模様染めの方法を選びます

プレソーダ法による準備は完了しました。ここからは染め方によって手順が異なります。

Tie-dye(タイダイ)

英語では「縛って染める」の意味。
輪ゴムや紐で絞った布に染料をかけ、模様を作る方法を広くこう呼びます。

模様染め(プレソーダ法)

ex.タイダイ染め ムラ染め

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ex.アイスダイ

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ex.タイダイ染め うずまき状

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ex.タイダイ染め 放射線状

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準備するモノ

Tシャツをしわくちゃにして輪ゴムや紐で縛り、その後は通常の浸染と同じ染め方でOK。

プレソーダ法による注意点

安全対策

染色作業中はうっかり顔や目に触れないよう注意しましょう。ソーダ灰を取り扱う際は必ず手袋を着用し、閉鎖された場所で粉末を扱う際はマスクをして粉塵を吸わないようにしてください 。皮膚に付着した場合は肌が荒れることがありますので、すぐに水で洗い流してください 。目に入った時は大量の水で洗眼し、必要なら医師の処置を受けてください。

作業環境の準備

染料は粉末のため飛び散ることがあります。床やテーブルにはビニールシートや新聞紙を敷いて養生してください 。衣類は必ず汚れても構わないものを着用してください 。染料液を調合する容器や道具などは食品用と完全に分けた方が安心です。

気温と反応時間

反応染料は温度が高いほど速く反応し、低いと遅くなります。適温は20〜30℃前後です。気温が10℃以下だと24時間置いても十分発色しない場合があります。

染料濃度と配合

濃い色にしたいからといって極端に大量の染料を使っても、繊維が吸収できる量には限りがあります。余分な染料は洗浄で流れるだけでなく、洗浄不良だと他の部分に移染する原因にもなりますので、必要以上に濃くしすぎないようにしましょう。特にプレソーダ法では染料がその場で固定されるため、最初に乗せた染料量が多すぎるとその部分が暗くなりすぎたり、染料の粒が残って斑点になることがあります 。しっかり溶解し、適量を均一に塗布することがムラ無く綺麗に仕上げるコツです。

ソーダ灰液の扱い

ソーダ灰液は保存がききますが、容器は必ず密閉できるプラスチック容器を使いましょう 。金属容器(特にアルミ)は腐食します 。使用後のソーダ灰液は大量の水で希釈して排水してください。粉末のまま排水口に流すのは詰まりの原因になります。ソーダ灰液が床にこぼれたら、すぐに濡れたぞうきんなどで拭き取ってください。アルカリが残ると滑りやすくなったり床材を傷める可能性があります。

その他の安全・便利アドバイス

何枚も染める場合、手袋が染料で汚れていると次の布に不意に色が付着することがあります。適宜手袋を洗い流すか取り替えながら作業してください。手についた染料は石鹸で洗っても落ちにくいですが、数日で自然に薄れます。気になる場合は薄めた次亜塩素酸(キッチンハイターなど)で手早く拭うとある程度落とせますが、肌を痛めることがありますのでご注意ください。染色後の洗濯機は念のため空で一度すすぎ運転すると安心です。